自動車なんでも相談室
運転免許
改めて運転免許の種類を確認する ~前編~
みなさま
西神自動車学院です。今回はやや複雑な免許制度を整理しています。今一度、取得しようとしている免許、持っている免許でどんな車が乗れるのかを確認してみてください。
大型自動車免許
これがあれば「トラック」は基本的になんでも乗れます。またバス型の車両であっても旅客運送(運賃が発生)でなければ運転することが可能です。
正確には大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次のいずれかの条件に該当するもの
・車両総重量 11000kg以上
・最大積載量 6500kg以上
・乗車定員 30人以上
どれかひとつでもこの条件に該当すると大型自動車免許が必要となります。
条件は21歳以上で中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許を受けていた期間が通算して3年以上あることが条件です。
視力が普通車よりも高いものが要求され、深視力という遠近感も必要となります。
※免許停止期間中などは含まれないので注意が必要です。
中型自動車
平成19年6月2日から新設の免許です。
大型ほどではないにしても実は結構おおきな「トラック」に乗れます。
また、レジャー等でのマイクロバスの運転も可能となります。(ただし、旅客運送はできないことと、中型自動車の要件を越えていると運転できないので注意が必要です。)
大型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次のいずれかの条件に該当するもの
・車両総重量 7500kg以上 11000kg未満
・最大積載量 4500kg以上 6500kg未満
・乗車定員 11人以上 29人未満
条件は20歳以上で、準中型免許、普通免許、大型特殊免許を受けていた期間が通算して2年以上あることが条件です。
視力が普通車よりも高いものが要求され、深視力という遠近感も必要となります。
※免許停止期間中などは含まれないので注意が必要です。
準中型自動車
平成29年3月12日から新設された免許区分です。
これも実は結構おおきな「トラック」に乗れます。
レジャー等でのマイクロバスの運転は乗車定員の関係できません。
また、「ユニック車」のような見た目は小さくとも車両総重量がこの免許の区分を超えるものは運転できません。
18歳から運転経歴なしで取得できるのが魅力です。
大型自動車、中型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次のいずれかの条件に該当するもの
・車両総重量 3500kg以上 7500kg未満
・最大積載量 2000kg以上 4500kg未満
・乗車定員 10人以下
視力が普通車よりも高いものが要求され、深視力という遠近感も必要となります。
普通自動車
昔からありますが、上位免許が新設されているため、注意が必要です。
乗れる車は
大型自動車、中型自動車、準中型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車以外の自動車で、次の全ての条件に該当するもの
・車両総重量 3500kg未満
・最大積載量 2000kg未満
・乗車定員 10人以下
一般的な乗用車はこの免許で十分と言えますが、一部おおきなピックアップトラックなどは上位免許が必要となることがありますので、注意してください。
要注意!!
8t限定中型免許と5t限定準中型免許
8t限定中型免許
先ず、この免許を取得することはできません。
平成19年6月1日以前に普通自動車免許を持っていた方はこの免許(限定付の中型免許)に格上げとなっています。
乗れる車は
・車両総重量 8000kg未満
・最大積載量 5000kg未満
・乗車定員 10人以下
過去の普通免許であることから深視力等は必要ありません。
5t限定準中型免許
この免許も取得することはできません。
平成29年3月11日以前に普通自動車免許を持っていた方はこの免許(限定付の準中型免許)に格上げとなっています。
乗れる車は
・車両総重量 5000kg未満
・最大積載量 3000kg未満
・乗車定員 10人以下
こちらもまた過去の普通免許であることから深視力等は必要ありません。
これらを参考に車検証で取りたい免許、持っている免許で乗れる車を確認してみてください。