自動車なんでも相談室
夏のドライブ 自動車学校の教える注意事項
西神自動車学院です。
夏真っ盛りと言える今日、このごろ、自動車学校らしく夏の運転で注意すべきことを見ていきましょう。
Contents
車取扱い編
エアコンのお手入れ!!
車のエアコンも家のエアコンと仕組みは同じです。
空気を吸って冷やして吐きます。
空気を吸うときにフィルターで綺麗にします。
家のエアコンでもこのフィルターの掃除を怠ると、変なにおいがしたり利きが悪くなって電気代が上がったり、最悪、故障となります。
車のエアコンフィルターは交換が前提で、車の説明書に記載のある期間で交換しましょう。
また、それでも冷えない場合は冷却用のガスが抜けている可能性があります。こちらも車屋さんに点検をお願いしましょう。
長時間のアイドリングはNG ~そういうことにならないように~
もちろんCO2の問題もありますが、ただでさえ30℃を超え、高い湿度の日本の夏にエアコンの使用などエンジンの負担が大きくなる状態で、熱を逃がすことが困難になるアイドリングは車にとって大きな負担となります。
代表的なものは「バッテリー上がり」で、エアコンをはじめとする車内の電装品の使用頻度が増えてしまうのにエンジンでの充電が不十分となり電池切れのような状態になってしまいます。
国産車はとても丈夫に作られていますが、アイドリング状態が続くと温度の上がるエンジンルームの中はセンサーやゴム、樹脂(プラスチック)等の劣化を早める恐れがあり結果としてのちのち得体の知れないトラブルの引き金となることもあります。
事前に下調べをして、極力、車を止めて涼まなければならない状況を避けることが肝要です。
もちろん、急な体調不良等の場合はそちらの回復を優先してください!!
運転編
渋滞 ~回避できるか~
車を利用しての楽しい夏の旅行もこれに捕まると一気にトーンダウン。日本道路交通情報センターの渋滞予測やグーグルマップの交通情報を参考にしながら、交通量の少ない時間帯を走行しましょう。
これは厳禁!!
抜け道の走行
抜け道という言葉を辞書で引いてみるとネガティブな意味しかありません。そういった道は注意すべきポイントも多く、事故、トラブルの原因となりやすい傾向にありますので、できる限り避けて下さい。また、夏の渋滞にかかわらず抜け道を走らなければならない状況そのものがNGだと覚えておきましょう。
トイレと休憩
そうはいっても条件はみんな同じ、渋滞にはまってしまっては列に並ぶしかありません。そこで困るのがトイレ。
同じく道路交通情報センターや、高速道路上での所要時間予測等を活用して、混雑する前のSAやPAでとにかく早めに対処しましょう。また、渋滞中は運転手のストレスがたまりやすくなります。渋滞が予測される道路を走る前にはしっかりと休憩をとりましょう。
渋滞中の走行
車間距離に注意 速度が遅い時ほど注意
さて、渋滞時に怖いのが追突です。自動車学校らしく、車が停まるまでの停止距離というものを見直してみましょう。
停止距離=空走距離+制動距離となります。
空走距離は運転者がブレーキをかけようとしてから実際にブレーキが効き始めるまでに走る距離です。
制動距離はその後、ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離です。
さて、この空走距離と制動距離の関係は一般的に
40km/h前後でイコール
下回ると空走距離よりも制動距離が短くなります。
さて、ここが問題で前の車に追従している場合に前の車のブレーキランプが点灯した時はその車はすでに空走を終えて制動に入っています。もしここで前車のブレーキランプを頼りに運転をしていると、自分は空走距離から始めることになります。つまり、空走距離分は車間距離が詰まってしまうということです。
20km/hでの空走距離は6m、制動距離は3mです。
渋滞等で車間距離6m以下(車1台分程度)に詰まってしまうとふとした瞬間に追突となりかねません。
自分が空走している間に前の車は停止してしまうからです。
速度が遅い時ほど慎重に運転しましょう。